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エレクトタイムス13 1997.2.20

日本語の“うた”、そして日本人の“音楽”において、かつてこれほど激しく、限りなく美しく、そして完成された世界が存在したであろうか(現在進行形で完成への進化を続ける「マリア観音」を除き)。にもかかわらず観客が30人にも満たないとは一体全体どういう訳か。彼らの存在は、日本においては当然、世界においても貴重かつ希少だと言うのに。もしもこの様な全世界に誇るべき人間国宝級の彼らを我が日本人、否、この世から失う様な事があれば、それはまさしく地獄としか言いようがないだろう。否、今現在も地獄なのだ。今はただ皆殺しの夢を見ながら、眠るより他にないのだ。彼ら、そう「漆黒界(しっこくかい)」。「マリア観音」における超名曲(CD「犬死に」収録)のタイトルであり、先日結成された「さがゆき」(女性ヴォイス・パフォーマー)+「木幡東介」ユニットの名称である。すでに数回のライヴをこなした彼らではあるが、その初顔合わせからしてすでに完成の域に達していたその結合レベルは、先日の吉祥寺MANDA-LA2(97.2.4)においては、更に1+1=2以上、すでに各々が確固たる自己を備えた稀有な二人が螺旋状にからまり、互いを高めあいながら昂揚してゆく様は魔術の様に(否、魔術等ではなく、あくまでも技術によって)ライヴハウス内の空間を支配、観客を完全に“うた”の持つ実力で征服してしまっていた。そう、私達は彼らの“うた”に“こころ”を奪われた。つらく厳しい現実の様々なストレスから解放され、ただただひたすら“うた”に酔わされたのだ。ライヴハウスという閉ざされた空間、そして限られた時間の中、しかし彼らは無限の可能性(=自由)を手に入れたかの様に自分達の世界を創り出し、私達はいつの間にかそこにひきずりこまれていた。それはひとえに彼らがひとりよがりの自己愛に酔っぱらい自分達の世界に閉じこもってしまわないからであり、真に良いものは人をとりこにするが、同時にそれは人を縛るのではなく際限なく自由にするという事を再確認させられた。木幡の創る“うた”は「マリア観音」やその他のセッションでも証明されている通り、唯一無二、強烈無比、激しくドラマチックかつダイナミック、かと思えば半面、ソロの弾き語り等に見られる極めて繊細かつメロウな世界も併せ持っており、その激しいだけでもなく美しいだけでもない両性具有なあまりにも激し過ぎるがゆえの美しさ、限りなく美しいメロディに潜む激しさを理解できぬ鈍感な凡人が多い中、「さがゆき」は「木幡」の“うた”の持つ激しさの果てに光る美しさを更に神々しいまでに高め、美しさの根幹に息づく激しさを更に気高く燃えあがらせ、「木幡」の“うた”に「さが」のコーラス(効果声?)及び効果音が噛み合う様は、さながら百獣の王ライオンに純白の雄々しき翼が生え、更に高い境地、地上のみならず空をも支配、その羽根を力強く羽搏かせながら天空を駆け巡っているかのごとく、すべては「木幡」の揺るぎない“うた”世界に対する「さが」の愛と、それを具現化できる「さが」の実力(技術)ゆえにであり、「テクニック(技術)も愛のうち」しかし、「愛なきテクニックは不毛」であるがゆえ、「さが」はその「愛もテクニックも本物であり、超一流」なのであると言えよう。彼らは二匹の黒豹である。愛という美名を纏い自己愛のみでつながる未熟な者達の馴れ合いや戯れ合いではなく、成熟した大人の黒豹、生きる術、生き抜く技を身につけた黒豹である。そんな完成された完全なる黒豹、二匹の精悍な黒豹が愛し合う様はかくも激しく、何とも美しいものであろうか。もしも愚かな人間達によってこの美しさが滅ぼされる様な事があったならば、否、そんな事は誰が何と言おうが決して許されるべきでは無い。


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